「建築条件付き土地」 の「建築条件」とは一般的に以下を指します。
条件１： 買主は、土地の売買契約をしたら、一定期間内に建物を建築すること。
条件２： 建築は土地の売主が指定する建設会社がおこなうこと。
つまり、「建築条件付き土地」 の「土地」とは一般的に建築会社が所有している土地となります。
土地の売主である建築会社は当然建築の仕事が欲しい訳で、普段から住宅に適している割安な土地を見つけてはタイミングよく自社で買い取って保有しておきます。
そもそも割安に購入できる土地しか仕入れないので、土地自体、すこし安く売出している場合があります。また、売主は建設で利益を出すので、土地と建物を別々に取得する場合と比べて安くなる傾向があります。
建築条件付き土地はハウスメーカーや工務店をえらべませんが、指定の建築会社からいくつかの建築プランがあらかじめ提示されます。施主はそのなかから間取りや内装を組み合わせて建物の設計を依頼します。
チラシや看板では、レイアウト自由とアピールしているかもしれませんが、建築条件付き土地での建物設計は注文住宅とは異なり、あらかじめ設定された建築プランからのマイナーチェンジ程度であることを理解しておくようにしましょう。
建物へのこだわりがあり、設計上、多くの希望がある方には、思い通りにならず適していません。
それでも建売住宅とくらべて自分で多くを選べるので納得感がありますし、何よりも建物が建ってゆく姿や職人の仕事ぶりを確認できますので安心感があります。一方、注文住宅よりも低コストで打ち合わせがスムースなので比較的早く新居に入居が可能となります。
また、建築条件付土地は福岡エリアであれば、福岡市内の土地取得が難しいエリアなどでみられることが多く、そもそも土地取得が難しい人気のエリアでしたら、建物うんぬんよりもロケーションを優先してすぐに購入を決める方もいらっしゃいます。これは、予算が収まるのであれば、いたって合理的な正しい判断だといえると考えます。
