建売住宅のプロパンガス設備はだれのもの？
大手建売会社ではプロパンガス利用エリア内の物件について、プロパンガス会社に建物内の配管・コンロ・給湯器の設備の一部もしくは一式を支給させ設置させている場合がほとんどです。なので、これらの設備はプロパンガス会社の所有です。
買主はこのことを売買契約の時になって知らされる場合がほとんどです。なので、新築一戸建ての購入を検討されている方には、以下を読みすすめて、あらかじめ理解しておいていただきたいと思います。
●配管・コンロ・給湯器はガス会社の所有。買主様は「借りている」状態。
●設備を借りる契約期間はおおむね15年。
●オール電化への切り替えの場合、プロパンガス会社所有のガス設備を買い取る必要がある。
土地建物の売買契約と同時にプロパンガス屋さんとの貸与契約を交わします。
マイホームにはプロパンガス屋さんから「借りている設備」があって、万が一、ガス料金の単価が高い場合、15年の契約をしているからプロパンガス会社を自由に変更できない。
昔の携帯電話の本体無料 契約と同じ「しばり」です。そもそもガス単価さえ高すぎなければ全く問題はありません。該当の物件を買うと決める前に確認して安心しておくと精神衛生上よいと思います。
プロパンガス会社との途中解約
『オール電化に変更』『都市ガスが利用できるようになった』などの理由からプロパンガスを途中解約する場合があります。
プロパンガス会社との契約は、建物購入時にセットで紐づいてきますが、わかりやすく建物の引き渡しを受けてすぐにプロパンガス会社との契約を解約する場合、20万円以上の違約金を請求されます。
この違約金は、配管・コンロなどの設備をプロパンガス会社から買い取るという意味になります。
決して法外な費用ではないのですが、建売住宅の買主様としてはしっくりこない出費となります。
ただ、利用期間に応じてこの違約金は請求額が少なくなります。考え方としてはガス管などの価値は利用するほど老朽化によりその価値が減価償却するというものです。
プロパンガスの価格はそれほど心配しなくてもよい
プロパンガスというと賃貸アパートなどで悪質な割高請求が問題になりますが、建売会社と紐づくプロパンガス会社との契約は都市ガスよりは高いのは仕方がありませんが、アパートなどで目立つ悪質なプロパンガス会社よりはずっと安く、心配は要りません。
都市ガスを利用できるエリアなのにプロパンガスを採用している賃貸アパートが都市部に多く、これらのなかに例のプロパンガス会社が潜んでいます。
建売会社は大手の上場企業ですので、つまらないことで評判が悪くなるのを嫌います。つきあうプロパンガス会社は見極められているのでご安心ください。
以上、プロパンガスの物件では、売主（建売会社）と提携のガス会社とお客様は長期のお付き合いしていくことになります。納得のうえ物件探しをしましょう。
それでもガス単価が高額な場合、➀ こらえながら15年の契約期間を過ごすか、または、➁ いったん２０万円程度の設備代を清算して自由にプロパンガスの供給会社を選べるようにするか、➀か➁を自分で決めることができます。
物件そのものがよければ、あまり気を取られずに適切に対処すればよいだけだと考えます。
■ 福岡市南区井尻5丁目-20-19-1F ■
TEL: 092-558-8872
■ 営業時間 ■
１０：００～１７：３０
営業時間外のご相談 どうぞ気兼ねなく（要予約）
ご予約ボタンをクリック下さい。
■ 店休日 ■
水曜日
